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傾斜マンション 2mずれた場所で地盤調査

2015年10月28日 17:21
傾斜マンション 2mずれた場所で地盤調査

 横浜市のマンションが傾いている問題で、杭(くい)の長さを決める地盤調査の一部が計画とは違う場所で行われ、その周辺で打たれた杭の3本が固い地盤に届いていなかったことが分かった。

 問題のマンションの地盤調査は、元請けの三井住友建設が杭打ち工事の前に調査会社に依頼して行っていた。三井住友建設は地盤調査の結果、杭の長さは14メートルで十分と判断し建物を設計したが、8本の杭が固い地盤に十分に届いていなかったことが分かっている。

 この杭の長さ不足について、一部の地盤調査が計画していた場所から2メートル以上ずれた場所で行われていて、施工不良の8本の杭のうち、3本がその周辺で打たれたものだったことが分かった。

 三井住友建設は取材に対し、「地盤調査はあくまで固い地盤までの深さの推定値を出すためのもので設計ミスではない」として、「杭の長さが足りているかは工事の際に旭化成建材が確認すべきもの」だとしている。

 国土交通省は、三井住友建設が設計した段階で問題があった可能性もあるとみて調査をするとしている。

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