横浜市で新たなデータ流用“別人物”が担当
旭化成建材のデータ改ざん問題で、横浜市が発注した公共施設1件でもデータの流用が行われていたことが新たにわかった。傾いたマンションを担当した現場代理人とは別の人物が担当した施設だという。
林文子横浜市長「公共施設の(旭化成建材の)杭(くい)工事で、データの流用等が確認されました。15本の杭で先端部分に注入したセメントミルクの根固め液のデータに流用等があった」
これは、横浜市が29日午後、記者会見で明らかにしたもので、市内の公共施設1件で、建物の杭210本のうち15本について、杭の根元に注入するセメントミルクのデータに流用があったという。
ただ、杭自体は全て固い地盤に届いていて、傾きやひび割れなどは確認されていないことから、安全性には問題ないとする一方で、施設関係者への説明を優先するとして施設名の公表は現時点で控えるとしている。
この施設の工事は、問題の現場代理人とは別の人物が担当していたという。