翁長知事 国交相の勧告に応じない考え
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、沖縄県の翁長知事は名護市辺野古の海の埋め立て承認取り消しを撤回するよう求めた国交相の「勧告」に応じない考えを正式に表明した。
翁長知事が先月13日、辺野古の埋め立て承認を取り消したのに対し、石井国交相は先月27日、防衛省が求めた取り消しの効力の停止を認めるとともに、知事に取り消しを撤回するよう「勧告」していた。
これに対し、翁長知事は6日午前、会見し、「勧告」には従わない考えをあらためて示した。
翁長知事「本件取り消しは適法と考えており、勧告に従うことはできません」
また、辺野古移設を進める内閣の一員である国交相が、知事の取り消しの効力停止を判断したのは公平性に欠くなどとして、公開質問状を送ったことを明らかにした。
今後、国交相が「勧告」より強い是正の「指示」を出すとみられ、翁長知事が応じなければ、国は知事に代わって取り消しを撤回する「代執行」に向けた裁判も辞さない構え。