伊方原発で防災訓練 住民らフェリーで避難
愛媛県にある四国電力・伊方原発3号機での重大事故を想定した国の原子力防災訓練が、8日に続いて9日も行われ、住民が民間のフェリーを使って大分県に避難する訓練などが行われている。
訓練は、地震の影響で伊方原発3号機から放射性物質が漏れ出すという想定で行われ、伊方町の三崎港に集まった住民は、放射性物質が体に付着しているかどうかを調べるスクリーニング検査を受けた。そして、民間のフェリーや海上自衛隊の船に乗り込み、避難先に指定されている大分県内の避難所へ向かった。
伊方原発は細長い半島の付け根に位置し、放射能漏れなどがあった場合、原発より西側の住民が孤立する恐れがあり、最大で約4900人が船で大分県などに避難することになる。