大涌谷 噴火警戒レベル1でも立ち入り規制
箱根山の大涌谷の安全対策を話し合う会議が19日に開かれ、火山ガスの濃度が高いことから、現在の噴火警戒レベル2が今後1に引き下げられた後も当面の間、立ち入り規制を続けることが確認された。
神奈川県小田原市で開かれた会議には、県や箱根町のほか、火山ガスの専門家らが出席した。大涌谷では6月の噴火以降、有毒な火山ガスである二酸化硫黄の濃度が高いため、県がガスの定点観測を行ってきたが、人の健康に影響を与える濃度の日もあったという。
このため、噴火警戒レベルが1に引き下げられても、現在と同じ、立ち入り規制を続けることが確認された。一方で、箱根ロープウエーについては警戒レベル引き下げ後、すべての区間で運行が再開できるようにガス対策を進める方針。
大涌谷周辺の沢では、火山ガスの影響で木が白くなって枯れるなどの被害が出ているが、気象庁によると、地震回数はレベルが2に上がる以前の状態に戻りつつあり、一連の火山活動は終息に向かっているという。