箱根山「地震収まるも火山ガス増加…注意」
今年6月に噴火した神奈川県の箱根山について、専門家は、「地震活動は収まっているものの、火山ガスが増加しているため注意が必要」と指摘した。
12日、神奈川県小田原市で行われた講演会では、火山の専門家らが箱根山の活動について、報告をおこなった。
この中で、神奈川県温泉地学研究所の里村所長は、「箱根山の地震活動はほぼ収まっており、地下のマグマが上昇している兆候もない」と述べた。その一方で、「大涌谷では、現在も噴気が勢いよく出ている上、有毒な火山ガスの二酸化硫黄の濃度が以前より高くなっているため注意が必要だ」としている。
神奈川県箱根町は、今後も大涌谷の立ち入り規制は続ける方針で、観光客の安全確保に取り組むとしている。