箱根山 約1.5万人の避難計画まとまる
神奈川県箱根山で噴火警戒レベルが4以上になった場合、観光客など約1万5000人を避難させる計画がまとまった。
26日に開かれた箱根町の火山対策を話し合う協議会で、規模の大きな水蒸気噴火が発生したり、予想されたりした場合の避難計画がとりまとめられた。
避難計画では、噴火警戒レベルが4に引き上げられた場合、大涌谷の火口域から半径2.1キロを警戒範囲として住民らを避難させる。警戒範囲には住宅以外にも宿泊施設や大規模な温泉施設もあるため、避難対象者数は約1万5300人に上るとみられている。一時的に避難した観光客はバスで麓の駅に運んで帰宅してもらう計画。
箱根町は今後、この計画を基に、宿泊施設や集客施設ごとに避難誘導マニュアルの作成を急がせることにしている。箱根山では6月末にごく小規模な噴火が起きたが、最近では地震回数も減少し、火山活動はやや低下してきている。