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去年の衆院選「1票の格差」は「違憲状態」

2015年11月25日 17:52
去年の衆院選「1票の格差」は「違憲状態」

「1票の格差」が最大で2.13倍だった去年の衆議院選挙が無効かどうかが争われた裁判で、最高裁は「違憲状態だった」という判決を言い渡した。選挙の無効は認めなかった。

 この裁判は「1票の格差」が最大で2.13倍だった去年の衆議院選挙は憲法違反だとして、2つの弁護士グループが選挙の無効を求めたもの。25日の判決で最高裁は、「投票価値の平等に反する状態だった」としながらも、国会で選挙制度の見直しが続けられている点を考慮し、まだ憲法違反一歩手前の「違憲状態にとどまっている」との判決を言い渡した。選挙の無効は認めなかった。

 その一方で、小選挙区を5つ減らした「0増5減」では不十分だとして、国会に対し、「制度の見直しを早急に進める必要がある」と注文を付けた。

 最高裁が国政選挙について「違憲状態」との判決を出すのは今回で5回連続となり、国会に速やかな制度改革を迫った形になった。