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尼崎城の天守閣復元へ 10億円ポンと寄付

2015年11月26日 19:44
尼崎城の天守閣復元へ 10億円ポンと寄付

 かつて兵庫県尼崎市にあった「尼崎城」の天守閣。明治初期に取り壊された城の復元へ私財10億円を寄付するという人が現れた。果たして、その理由とは…?

 10億円を寄付するのは安保詮さん(82)。安保さんは家電量販店の旧ミドリ電化(現エディオン)の創業者で、今回、10億円以上の私財を投じて天守閣を建設し、尼崎市に寄贈することを打診。市有地の利用などについて、25日、尼崎市と協定を結んだ。

 しかし、安保さんは、「城には全然興味はない」と話す。安保さんは1959年、旧ミドリ電化の前身となる「みどり電気」を尼崎市に創設。商売でお世話になったゆかりの地に恩返しがしたいと、天守閣の再現を市に申し出たのだという。

 今後、市と安保さんらは市民の意見を取り入れながら設計図を描き、築城400周年の2018年を目標に完成を目指すという。