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警視庁のドローン捕獲部隊 訓練映像を公開

2015年12月10日 19:55
警視庁のドローン捕獲部隊 訓練映像を公開

 来年5月の伊勢志摩サミットを控え、テロ対策が進められる中、警視庁は10日、小型無人機「ドローン」を捕獲する専門部隊を全国で初めて試験的に設置し、訓練の映像を公開した。

 公開されたのは、機体の下に捕獲用の網がついた「大型ドローン」が、不審なドローンを空中で「捕獲」する訓練の様子。訓練では警視庁の専門部隊の隊員らが捕獲用の大型ドローンを巧みに操縦し、空中で「標的」に急接近させて最後は網で見事に捕獲した。

 部隊はドローンの飛行ルールを定めた改正航空法が10日に施行されたのを受け、設置されたもので、隊員は警視庁の機動隊から選抜した数十人で構成される。今月、中旬から試験的に運用が始まり、首相官邸などの重要施設の上空の警戒に24時間体制であたるという。

 また、警視庁は10日、サミットを見据えたテロ対策会議を開いた。山下史雄副総監はパリの連続テロ事件などを例に「日本でもテロの脅威が高まっている」と指摘した上で、「ソフトターゲットとなりうる大規模集客施設のテロ対策が喫緊の課題」と指示した。