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「ニューヨークだって日帰りに」 “宇宙旅行をフツーの旅に変える男”が思い描く未来予想図【ソラテレ夢宙人】

2024年3月24日 8:50
「ニューヨークだって日帰りに」 “宇宙旅行をフツーの旅に変える男”が思い描く未来予想図【ソラテレ夢宙人】

SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅」の予言からおよそ半世紀。「宇宙旅行」が当たり前の現実になろうとしている。

「2030年からどんどん宇宙に行くのが当たり前になるのは間違いない」―――。将来宇宙輸送システムの畑田康二郎社長はそう語る。畑田が思い描く宇宙旅行ビジネスの未来予想とは。日本テレビの“宇宙アナウンサーズ”・辻岡義堂と弘竜太郎が聞いた。

▼畑田康二郎(はただ・こうじろう)
1979年、兵庫県川西市生まれ。京都大学大学院エネルギー科学研究科を修了後、経済産業省に入省。外務省、内閣府宇宙開発戦略推進事務局などでの宇宙事業を経て2022年5月に将来宇宙輸送システム株式会社を創業。現在、同社の代表取締役社長を務める。

◇ ◇ ◇

■夢物語の「宇宙旅行」をどうやって

――現在の活動は?

何回も繰り返し使える人工衛星打ち上げ用のロケットをまず作ろうとしています。

繰り返し何回も連続で成功すれば「次は人を乗せても大丈夫ですよね」となる。最終的には誰もが海外旅行のような感覚で宇宙に行けるようなスペースプレーンを作っていく。そこをめがけて今開発を進めております。

■「ニューヨークだって日帰り旅行になる」

――1時間で地球を移動出来てしまう?

地球を飛び出すと、速く移動ができるということです。飛行機は空気が邪魔なのでマッハ1以上の加速ができない。ところが宇宙空間まで飛び出すとどこまでも加速ができ、マッハ20ぐらい出すことが可能なんです。宇宙ステーションは地球を90分で1周しているんです。ということは1時間でどこだって行けちゃうわけですよ。東京〜熱海間ぐらいの時間で。ニューヨークも余裕で日帰りできますね。

■すでに年間5万人が南極に、いずれは月にも…

――実際にそんな事が可能なのか?

実はもうアメリカでは、100億円ぐらい払ったら宇宙旅行に行けちゃうんですよ。宇宙空間にフワフワ浮くところまで来ています。ただ、技術的に難しいというより、それだけお金をかけて本当にやりますかと。

けれど南極に行く人って(年間で)5万人ぐらいいるんですよ。地球では考えられないようなでっかい山があったり、月から眺める地球が綺麗だったりとか。やっぱり宇宙に行ってみたくなると思うんですよね。

人はずっと歴史とともに移動の問題を解決してきたので、2030年からどんどん宇宙に行くのが当たり前になるのは間違いない。2030年から40年にかけて何100人、1000人とかの単位で南極と同じように月に行く人が誕生する。それが今うちの会社の努力に掛かっているという事です。

2030年に僕たちが作るロケットで弘アナをあの宇宙に連れていきたい。弘アナが第1号で辻岡アナが第2号で。

(2023年11月に東京・日本橋で開かれた「宙フェス」でのトークを再構成。日テレ公式の宇宙チャンネル『ソラテレ 夢宙人放送局』では、宇宙のあらゆる情報をお届けします)