診療報酬 8年ぶりに引き下げる方向で調整
来年度予算案の焦点の一つ、「診療報酬」について、政府は、医療機関に支払われる部分を0.49%引き上げる一方、薬の値段を大きく下げることで、全体としては8年ぶりに引き下げる方向で、最終調整に入った。
政府の最終調整案では、診療報酬のうち、治療や検査の価格として医療機関に支払われる「技術料」は、0.49%引き上げる一方、医師が処方する薬の価格を1.33%引き下げ、全体としては8年ぶりのマイナスになる見込み。
診療報酬は、2年に1回改定され、1%は、国の予算、約1100億円にあたるため、財政難の中、いかに抑えるかが焦点だが、日本医師会は「技術料を下げれば看護師の給与が伸びず、医療崩壊を招く」と反発していた。正式な改定率は、来週、財務相と厚生労働相の折衝で決まる。