水害を乗り越え復興へ…常総市で成人式
11日は「成人の日」。去年9月に鬼怒川の堤防が決壊して大きな被害が出た茨城県常総市では9日、成人式が行われた。
常総市の成人式は、水害のときに避難所として使われていた地域交流センターで行われ、新成人約500人が集まった。
新成人代表・横森将輝さん「新成人として、この常総市で育った者として、私たちが若い力となり、ますます常総市を復興させなければなりません」
会場では、鬼怒川の決壊で水没した町の空撮映像や、泥水につかった学校の校舎などがスライドショーで映し出され、新成人は生まれ育った町の被害の大きさを改めて実感していた。その後、犠牲者に対して1分間の黙とうが行われた。
新成人の中には、自宅の1階が水没してしまったという人もいる。
新成人・市川朱音さん「今は2階に住んでいます。1階はリフォーム中です。地域に密着した看護ができるような看護師になりたいと思います」
常総市の今年の新成人は643人。水害を乗り越え、復興への歩みを進める。