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壱番屋が廃棄した冷凍ビーフカツを不正転売

2016年1月14日 1:28
壱番屋が廃棄した冷凍ビーフカツを不正転売

 愛知県稲沢市の産業廃棄物処理業者が、「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋が廃棄した冷凍ビーフカツの一部を、不正に転売していたことがわかった。

 愛知県などによると、壱番屋は去年10月、工場の製造過程で、最大で8ミリの樹脂片が混入した可能性があるとして、「冷凍ビーフカツ」4万枚を廃棄処分にした。しかし、処理を請け負った稲沢市の産業廃棄物処理業者「ダイコー」は、これを岐阜県羽島市の「みのりフーズ」を経由して、愛知県内の3つの業者に転売していた。このうち約5400枚は今月11日までの間に名古屋市中川区のスーパー「Aマートアブヤス春田店」と愛知県津島市の「Aマートアブヤス神守店」で販売されたという。

 「ダイコー」は正規の手段で処分したと報告していたほか、「みのりフーズ」では箱の詰め替えが行われていた。壱番屋は混入した恐れのある樹脂片に毒性はないとしているが、県などは保存方法に問題があった可能性もあるとして、購入した消費者に食べないよう呼びかけている。