「最初は風評被害受けたじゃこ」カツ横流し
カレー専門店を運営する「壱番屋」のビーフカツが横流しされた事件で、産廃業者から買い取った業者が18日、「最初に転売したのは、風評被害を受けたじゃこだった」などと話した。
この事件では、廃棄処分を請け負った愛知県稲沢市の産廃業者「ダイコー」と、「ダイコー」から買い取った岐阜県羽島市の食品関連業者「みのりフーズ」が、廃棄物処理法違反の疑いで家宅捜索を受けている。「みのりフーズ」は、「壱番屋」以外の食品も転売したことを認めているが、実質的経営者は18日、転売を始めたきっかけについて、「福島第一原発事故の後、風評被害を受けたじゃこを買い取った」などと説明した。不審に思い、生産者に電話で確認したところ、「ダイコー」側から「余計なことをするな」などと言われたという。
一方、多品目が流通し、事態が深刻化していることを受け、愛知県は、県が管轄する54の食品廃棄物処理業者に対し、18日から立ち入り検査を始めていて、問題が広がっていないか調べることにしている。