事故うけ緊急監査 約半数のバスで法令違反
15人が死亡した軽井沢スキーバス事故を受け国土交通省が街頭で緊急に行った監査で、対象となったバスの半数近くで、何らかの法令違反があったことが明らかになった。
この事故は今月15日、長野県軽井沢町で、スキー客を乗せたバスが転落し、乗客・乗員合わせて15人が死亡したもの。
事故を受けて29日、有識者らによる検討委員会の初会合が開かれ、国土交通省は今月21日から街頭で緊急に行った監査で、対象の88台のうち半数近い42台で何らかの法令違反があったことを明らかにした。
軽井沢で事故を起こしたバスと同様に運行経路が詳しく記入されていなかったり、運転手の名前が車内に表示されていないケースもあったりしたという。
国土交通省は、事態を重くみて、全国の貸し切りバス事業者に対し、運行に必要な書類をそろえることなどを徹底するよう通達を出すことを決めた。