“抜き打ち街頭監査”で約半数のバスに違反
15人が死亡した長野・軽井沢のスキーバス事故を受け、国土交通省は街頭で貸し切りバスへの抜き打ち監査を行っているが、先月29日までに監査した96台のうち、半数近くで違反が見つかっていたことが分かった。
国交省による抜き打ちの街頭監査は、先月29日までに全国17か所で行われたが、貸し切りバス96台のうち半数近い45台で58件の違反が見つかった。運行指示書に記載漏れがあったり、車内に運転手の氏名を表示していなかったりと、基本的な事項が守られていないケースが多かったという。
国交省は「あまりにも遺憾な事態」だとして、違反の多かった項目をまとめたチェックリストを作成し、貸し切りバス事業者に対し、運行開始前に必ずリストに沿って確認することを要請した。
また、シートベルトの着用が徹底されていないとして、貸し切りバスでは今後、着用を促すリーフレットを全ての座席に備え付けることや、発車前に乗客がシートベルトを着用しているかどうか、目視で確認するよう求めている。