森林除染の再検討会合 3月中にも新方針
福島第一原発事故で汚染された森林をどう除染するかについて再検討する会合が5日、開かれた。
環境省はこれまで、生活圏から約20メートル以上離れた森林については、除染が物理的に困難なことや、森林の空間線量率が下がり、生活圏への放射性物質の飛散もほとんどないことから、基本的に除染を行わず、モニタリングなどを強化する方針だった。
しかし、福島県や地元自治体からは「森林の除染を続けて欲しい」という要望が挙がり、環境省は「人が日常的に立ち入るような里山は除染を行う」とした上で、5日、復興庁と農水省と合同で再検討する会合を開いた。
ただ、具体的に森林のどこまでを除染するかは未定で、除染により生態系が壊れる可能性もあるため環境省などは地元の要望も踏まえ、除染の範囲や手法を引き続き議論し、3月中に新たな方針をとりまとめるとしている。