ゴルフボール跡?京都・二条城の壁にくぼみ
世界遺産の京都・二条城で重要文化財の門に続く壁に、円形のくぼみが多数できているのが見つかった。くぼみはゴルフボールが当たったかのような形をしていた。
京都市中京区にある世界遺産・二条城で今月2日、重要文化財の北大手門に続くしっくいの壁にくぼみが見つかった。くぼみは丸い形をしていて、直径数センチ。高さ3メートルから6メートルの範囲に点々と広がっている。その数は約30。くぼみはゴルフボールが強く当たったかのような形で、ひどいところでは、中の土が見えて、ひび割れが広がっていた。
北大手門は国宝の二の丸御殿や、本丸御殿の北側にあり、普段は関係者が通用門として使っているだけ。門の数十メートル手前には柵が設置され、一般の立ち入りは禁止されている。門の真下には日中、警備員が常駐し、さらに門の前に監視カメラもあるが、管理する京都市は異変に気付かなかったという。
元離宮二条城事務所・久野育次長「もし人為的なものでしたらですが、大切な後世に伝えなければならない文化遺産として、管理する我々としてはとてもとても腹立たしい」
京都市では何者かが壁に傷をつけた可能性もあるとして、警察に相談するとともに、文化庁に報告し修復などの対応を協議する方針。