“最強クラス”の勢力で迫る予想のため観光地でも厳重な警戒がとられる「台風10号」。接近前の今、ある防災グッズに問い合わせが殺到しています。防災意識が高まる中、みなさんに“備え”として防災バッグに何を入れているのかを聞きました。

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鳴りやまない電話の対応に追われる兵庫県の会社「フジ鋼業」。全国から問い合わせが相次いでいるのは、水の浸入を防ぐ“止水板”です。

フジ鋼業　藤井健吾社長
「特に今は台風が接近している。それに合わせて、それまでになんとかならないかという問い合わせがすごく多い」

自治体や企業だけでなく、個人からの問い合わせも増えているということです。

台風接近にともなう災害への備え。

お客さん
「懐中電灯を買いに来た。台風が近づいて停電になるかもしれない」

都内の百貨店に入っている家電量販店では入荷待ちの防災グッズもあるといいます。

東武百貨店池袋本店　大塚真由美さん
「家電のノジマに関しては5倍。（防災グッズの）売り上げが（前年比）5倍」

百貨店の防災グッズも特設展示を行っていて、問い合わせも増えているということです。

さらに、26日に行われた防災訓練のイベントには、“防災グッズ専用”のカタログギフトが登場。災害復旧事業などを行う会社が26日から販売を開始。避難生活用品や災害時に身を守るアイテムなど、約60種類の防災グッズを掲載しています。

訪れた人
「いろんな人に贈り物するときに防災という選択肢が増えるのがいい」

街で話を聞くと…

「防災意識高まっている。水とかは予備で持っている、防災バッグは持っています」

「地震があったときとか、いざ防災グッズを開けて使えない物ばかりだと困る。定期的に中の整理するのは大事」

多く聞かれた防災意識の変化。そこでみなさんに“備え”として防災バッグに何を入れているのか聞いてみました。

主婦（40代）
「私も夫もコンタクトなので予備のメガネが入れてあって。空のペットボトルは入れていたらなんか使えそうだなと思って、水をくむのとかに使えるかなと思って念のため入れています」

オムツを入れている人の中には、こんな理由の人も…

医療関係（50代）
「子どもが使っていた小さい頃のオムツを何かの役に立つかなと思って入れています。傷を覆ったり赤ちゃんを連れて出てきた人の役に立てたらなと思って抜かずに入れてあります」

また、大事な家族であるペットのえさも防災バッグに入っているそうです。

医療関係（50代）
「夜中に地震とかあったときは枕元にリードを置いておいて、ぱっとつけられるようにしてあります」

子どもが3人いる母親は…

3人の子どもがいる母（40代）
「避難所に行ったときに安否の確認で必要だと聞いて、ふせんと油性サインペンとはさみ。これ（防災バック）だけで結構、重量的には（1歳の）この子と同じくらい」

しっかりとした備えがありました。中には子どもがいつも遊んでいるおもちゃなどもありました。

3人の子どもがいる母（40代）
「子どもたちを連れて、いかに災害時を乗り切れるかを考えて、怖い怖いとイメージつけるよりは、身近にあって、いつきても大丈夫だよという準備の仕方がいいかな」

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列島に接近している、“最強クラス”の台風10号。命を守るための備えが求められています。