高浜原発1・2号機“審査”に事実上の合格
原子力規制委員会は、福井県にある高浜原発1号機と2号機について、再稼働の前提となる審査に事実上、合格したことを示す審査書の案を了承した。運転開始から40年以上たつ古い原発としては初めての合格となる。
関西電力の高浜原発1号機と2号機について、原子力規制委員会は、「原発の規制基準に適合している」とする審査書の案を全会一致で了承した。今後1か月間、国民から意見を募った後、正式な審査書を決定する。
ただ、運転を始めてから40年以上たつ1号機と2号機が再稼働するには、今回の審査合格に加えて原則40年の運転期間を延長する認可を原子力規制委員会から得る必要があり、期限となる今年7月までに原子炉の劣化状況などを調べる審査に合格できるかが、今後の焦点となる。