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国内でジカ熱感染者 予防指針見直しへ

2016年2月26日 18:45
国内でジカ熱感染者 予防指針見直しへ

 中南米で流行が始まって以降、初めて日本国内でジカ熱の感染者が25日、確認された。厚生労働省は、都道府県などに蚊の駆除などを求める感染症の予防指針を見直すことを決めた。

 ブラジルから22日に帰国した神奈川県川崎市の男子高校生が、ジカ熱に感染していることが25日、確認された。

 こうした中南米での流行を受け、厚生労働省の部会は26日、特定感染症の予防指針にジカ熱を追加することを決めた。来月下旬にも指針を改定し、都道府県などに対し、公園などでの蚊の駆除や対策会議の設置などを求める。

 ジカ熱は、蚊が媒介する感染症で、2割程度の人で、発熱、発疹や結膜炎などが見られ、妊婦が感染した場合、頭が小さい「小頭症」の赤ちゃんが生まれるケースとの関連も指摘されている。

 東京慈恵会医科大学・中沢靖医師「今のところ、日本では蚊の活動性はほとんどないので、日本で感染が今の時点で拡大する危険性はないと考えられる」「(Q.海外渡航時の注意点は?)ジカ熱に限らず、海外渡航時は、感染症の注意が必要だと思う。海外渡航する前は、その国の感染症の情報をよく取って、常に注意していく必要がある」

 特に流行地域に渡航する人は、蚊にさされないことが重要で、長袖を着て、虫よけスプレーなどを使うよう勧めている。