「ジカ熱」広がる中…カーニバル前に蚊駆除
蚊が媒介する感染症「ジカ熱」が中南米などで広がる中、ブラジルのリオデジャネイロでは、多くの人出が予想されるカーニバルの開幕を前に、蚊の駆除作業が始まった。
ジカ熱はシマ蚊が媒介する感染症で、流行が特に深刻なブラジルでは、妊婦が感染して頭の小さい赤ちゃんが生まれる「小頭症」の例が約4000件、報告されている。
こうした中、リオデジャネイロでは26日、来月はじめに開幕するカーニバルの会場で、市の職員による殺虫剤の散布が始まった。
AP通信によると、カーニバルでは約100万人の人出が見込まれており、市の職員3000人以上が、蚊が多く生息する場所での駆除を進めるという。
一方、ジカ熱をめぐってはアメリカでもバージニア州とアーカンソー州でそれぞれ1人がジカ熱の感染地域から帰国した後、「陽性反応」を示したことが分かった。
WHO(=世界保健機構)は、カナダとチリを除く南北アメリカ大陸全域に感染が広がる恐れがあるとして注意を呼びかけている。