「ジカ熱」米やカナダでも感染確認
頭の小さい赤ちゃんが生まれる「小頭症」との関連が指摘されている感染症の「ジカ熱」について、中南米だけでなくアメリカやカナダでも感染が確認されていたことがわかった。
ジカ熱はブラジルなど中南米で流行しているが、アメリカの疾病対策センターは29日、アメリカ本土でも去年以降、31人の感染が確認されたと発表した。またカナダの保健当局も4人の感染者が最近見つかったと明らかにした。いずれも流行地域への渡航歴があるという。
こうした状況を受けてアメリカのオバマ大統領は29日、ブラジルのルセフ大統領と電話で対応を協議し、有効なワクチンの開発など共同の取り組みを急ぐことで一致した。
妊婦が感染すると「小頭症」の赤ちゃんが生まれることとの関連が指摘されているため、アメリカの航空各社はジカ熱が流行している地域へ向かう便の航空券を購入した妊婦らについて全額払い戻しに応じるなど対応に乗り出している。