ジカ熱拡大 WHOが来月1日に緊急委員会
頭の小さい赤ちゃんが生まれる「小頭症」との関連が指摘されている感染症の「ジカ熱」について、WHO(=世界保健機関)は28日、感染が爆発的に広がっているとして、来月1日に初めての緊急委員会を開くと発表した。
ジカ熱はシマ蚊が媒介する感染症で、発熱や頭痛などの症状が出る。妊婦が感染すると、頭の小さい赤ちゃんが生まれる「小頭症」の例がブラジルなどで急増していて、関連が疑われている。
WHOのチャン事務局長は28日の理事会で、ジカ熱について、中南米を中心に23の国と地域で感染が確認されたことを明らかにした。また、症状が出ない人も含め、今年中に300万人から400万人が感染する可能性があると指摘し、爆発的な広がりを見せているとして危機感をあらわにした。その上で、来月1日にジカ熱に関する初の緊急委員会を開き、取るべき対策などについて協議するとしている。
日本の外務省は、特に妊婦に対して、感染地域の渡航を可能な限り控えるよう注意を呼びかけている。