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文科省 広島中3自殺で中間報告まとめる

2016年3月25日 23:36

 広島県で中学3年生の男子生徒が誤った進路指導の後に自殺した問題で、文部科学省の特別チームは中間報告をまとめ、高校への推薦基準を改めることなどを求めた。

 この問題は、広島県府中町の中学校で、3年生の男子生徒が誤った万引き記録に基づいた進路指導を受けた後、志望する私立高校に推薦できないと伝えられ、去年12月に自殺したもの。

 再発防止を求める文部科学省の特別チームは25日、進路指導が廊下で行われていたことや、誤った万引きの記録が修正されなかったことなどを不適切な対応だとして、学校や教育委員会に改善を求める中間報告を出した。

 報告書では、会議や進路指導などの情報について、校長のリーダーシップのもとで徹底した管理を求めたほか、1回の万引きだけで機械的に進路の判断をするのではなく、3年間の学校生活を総合的に判断して、高校の推薦基準を改めることなどを求めている。