警視庁“連続爆弾テロ”想定の大規模訓練
今年5月の伊勢志摩サミットの開催を控え、警視庁は28日、連続爆弾テロが発生したとの想定で、特殊部隊「SAT」などを投入した大規模な訓練を行った。
訓練は、繁華街でテロリストが爆弾テロを起こし、人質を取って逃走したという想定で行われた。カーチェイスののち倉庫に立てこもったテロリストを、ヘリコプターから降下した「SAT」の隊員が閃光弾を投げ入れて突入し、銃撃戦の末、制圧した。
また、訓練は、JR東京駅でも連続自爆テロが起き、サリンがまかれた想定でも行われた。警察官とJRの職員らが連携して、救助や避難誘導などをする一方、銃を乱射するテロリストを機動隊の緊急時初動対応部隊が制圧した。
こうした連続爆弾テロを想定した訓練は初めてで、警視庁は、フランスやベルギーで狙われた不特定多数の人が集まるソフトターゲットでのテロ対処能力を高めていくことにしている。