教科書採択 不正発覚時、別会社に変更可へ
教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せ、謝礼を渡していた問題で、文部科学省は、同じような不正行為が見つかった場合には、学校で使っている教科書をほかの会社のものに替えられるようにする方針を決めた。
この問題は教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せ、謝礼を渡していたもので、謝礼提供の対象となった公立の小中学校の教員のうち、約850人が採択に関わる立場だったことがわかっている。
これを受けて文部科学省は、同じような不正行為が見つかった場合、各教育委員会の判断で採択をやり直し、ほかの会社の教科書に替えられるとする方針を決めた。
採択された教科書は、義務教育では原則として4年間使い続けなければならないことになっていて、文科省は今年の夏ごろまでにルール改正を行う予定。