避難生活で死者も…求められる“心のケア”
14日夜、熊本県で最大震度7の地震を観測した「平成28年熊本地震」。大きな被害が出ているが、今後の避難生活の中で心配されるのが被災された人々の健康だ。これまでの大地震の際にも避難生活で命を落とすケースがあり、被災者がストレスを感じないような対策や心のケアが求められる。
2004年に起きた新潟県中越地震では、今回の「熊本地震」と同様に余震活動が活発だったため、家屋の倒壊を恐れて狭い車の中で避難生活を続ける被災者が多くいた。窮屈な体勢で長時間過ごすことで血液の固まりができて、血管がつまるいわゆる「エコノミークラス症候群」を発症し、死亡する被災者も4人いた。
また避難所でもトイレなどの環境が悪化することで、被災者が水分や食事を控え、体調をさらに悪くするケースも起きていた。
これから被災地では大雨が予想されているほか、日中と夜中の気温の差が大きい日が続くということで、被災者が避難生活でストレスを感じないようにきめ細かな対策が求められる。