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熊本と大分で「地震活動が非常に活発化」

2016年4月16日 16:37
熊本と大分で「地震活動が非常に活発化」

 熊本県では震度6強や震度6弱などの大きな地震が相次ぎ、気象庁は、熊本県と大分県で「地震活動が非常に活発化している」としている。また、16日夜から大雨の予報が出ていることから、さらなる土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけている。

 16日午前1時25分頃の地震で震度6強を観測したのは、熊本市中央区や東区、菊池市、宇土市など、震度6弱を観測したのは、熊本市南区や北区、八代市、阿蘇市など。気象庁は、この午前1時25分頃の地震が、14日夜から熊本地方で起きている一連の地震の『本震』だとの見方を示した。今回、本震とされた地震は、マグニチュードが7.3と推定されていて、1995年の阪神・淡路大震災と同じ規模の地震が起きたことになる。

 さらに、熊本県内では、16日未明に本震が起きて以降、震度6強の地震が1回、震度6弱の地震が2回観測されている。さらに、午前7時11分頃には大分県由布市で震度5弱を観測するなど大分県でも地震活動が活発化している。気象庁は、「地震活動は北東方向に領域が拡大し、非常に活発化している」として、熊本県と大分県に厳重な注意を呼びかけている。

 14日夜に一連の地震活動が始まって以降、体に感じる地震は287回(16日午後3時現在)観測されている。

 また、熊本県などの九州北部では急速に発達する低気圧の影響で、16日夜から雨脚が強まり、17日にかけて最大150ミリの大雨が降るおそれがあり、ところによっては雷を伴った激しい雨が降ると予報されている。気象庁は、強い揺れを観測した地域では、「相次ぐ地震で地盤が弱まっている可能性が高い」として、大雨警報や洪水警報、土砂災害警戒情報などの発表基準を引き下げた。雨による土砂災害や家屋の倒壊などに、厳重に警戒するよう呼びかけている。