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M7.3地震「布田川断層帯」動き発生か

2016年4月17日 21:41

 政府の地震調査委員会は16日未明、熊本地方を震源に発生したマグニチュード7.3の地震について「布田川断層帯」という活断層が動いたことが原因との評価をまとめた。

 17日開かれた地震調査委員会では、16日未明の大地震は熊本県を走る活断層の1つ「布田川断層帯」と呼ばれる活断層のうち布田川区間の活断層が動いたことによって発生したとの評価をまとめた。

 これまで、布田川断層帯の長さは約19キロと推定されていたが、今回の地震の後に行われた現地調査やデータの観測から、東西に数キロ延びた可能性があるとした。東側は阿蘇山のカルデラの中まで延びていたとみられるという

 また、国土地理院の衛星を使った観測によると南西方向に約97センチずれた地殻変動も確認された。地震調査委員会は、活断層が確認できないところでも余震が起きていることから、引き続き1週間ほどは震度6弱程度の余震に注意が必要としている。