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ハンセン病患者の「特別法廷」最高裁が謝罪

2016年4月25日 16:56
ハンセン病患者の「特別法廷」最高裁が謝罪

 ハンセン病患者の裁判がかつて、隔離された「特別法廷」で行われていた問題で、最高裁判所は25日、「人格を傷つけた」などとして極めて異例の謝罪を行った。

 この問題は、1972年までハンセン病患者の裁判95件が、裁判所内の法廷ではなく療養所など隔離施設に設けられた「特別法廷」で行われていたもの。元患者らは、伝染のおそれなどを理由とした差別的取り扱いで憲法に違反する、として検証を求めていた。

 25日、最高裁は検証結果を公表し、一律に「特別法廷」を認めたのは、裁判所法に反する違法な手続きで「患者への差別を助長し、人格を傷つけるものであった」と謝罪した。一方、憲法との関係では、平等原則の点では「違憲の疑いが強い」としながらも、裁判公開の点では傍聴が認められた場合もあり、憲法違反とは言えないと結論付けた。

 最高裁が司法手続きの誤りを認め、謝罪するのは極めて異例のこと。