拉致被害者家族、アメリカで早期解決を訴え
訪米中の拉致被害者家族と加藤拉致問題担当相は、ワシントンで開かれた北朝鮮の人権問題のシンポジウムで、拉致問題の早期解決に向け国際社会に連携強化を呼びかけた。
シンポジウムでは、加藤拉致問題担当相や、アメリカと韓国両政府の人権問題を担当する高官らが同席する中、田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さん(39)が、切実な思いを訴えた。
飯塚耕一郎さん「本当に命の問題なので、時間が限られているということを我々は本当に理解しなければいけない。明日にも誰かが死んでしまう、明日にも私の家族である母親がもしかしたら死んでしまうかもしれない」
また、加藤拉致問題担当相は、日米韓の3か国及び国際社会が一体となり、北朝鮮に圧力をかけていくことが重要だと述べた。
加藤拉致問題担当相「日本政府は拉致問題をはじめとする、諸懸案の解決に向けた北朝鮮の具体的な行動なくして人道支援の実施や制裁解除も行わない」
加藤拉致問題担当相はさらに、国際的な圧力を高めるには中国の役割が重要だ、との認識を示した。