皇后さまが初繭掻き「いい繭ができました」
皇后さまは蚕の「繭」を収穫する作業を行われた。
皇后さまは、3日、皇居内の紅葉山御養蚕所で「初繭掻き」を行われた。これは皇后さまが毎年続ける「養蚕」の一環で、蚕が「蔟(まぶし)」と呼ばれる網の中に作った「繭」を取り出す作業。
皇后さまは「今年のは大きうございますね。とてもいい繭ができました」と話しながら、純国産の蚕「小石丸」の3センチほどの繭を丁寧に取り出されていった。その後、繭のまわりの不要な糸くずを機械を使って取り除かれると、落花生のような形の白く美しい繭が現れた。
「小石丸」の繭は工場に出荷された後、生糸が取り出され、宮中祭祀(さいし)や昔の美術工芸品の修復などに用いられる。