「113番元素」名前の案“ニホニウム”に
理化学研究所の研究グループが発見し、日本に初めて命名権が与えられた「113番元素」の名前の案が、「ニホニウム」であることがわかった。
「113番元素」は、九州大学の森田浩介教授ら理化学研究所の研究グループが、2004年に人工的に作り出すことに成功し、化学者でつくる国際機関IUPAC「国際純正・応用化学連合」が「113番元素」と正式に認定。発見者の森田教授らに命名権を与えていた。森田教授らは名前の案を今年3月に提出していたが、その案が「ニホニウム」、元素記号は「Nh」であることが関係者への取材でわかった。
IUPACでは8日夜、この案を公表し、5か月間の一般の意見募集と審査を経て、今年、年末にも正式決定する見通し。決定すれば、日本発の元素がアジアで初めて周期表に載ることになる。