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113番元素、名前の案は『ニホニウム』

2016年6月9日 4:15

 理化学研究所の研究グループが発見し、日本に初めて命名権が与えられた「113番元素」の名前の案が、『ニホニウム』だと発表された。

 「113番元素」は、九州大学の森田浩介教授ら理化学研究所の研究グループが、2004年に人工的に作り出すことに成功し、化学者でつくる国際機関IUPAC(=国際純正・応用化学連合)が、「113番元素」と正式に認定。発見者の森田教授らに命名権を与えていた。

 そして8日夜、IUPACは、森田教授らの提案に基づき、名前の案を『ニホニウム』、元素記号は『Nh』とすると公表した。

 IUPACでは、今後5か月間の一般の意見募集と審査を経て、今年の末にも正式決定する見通し。決定すれば、日本発の元素がアジアで初めて周期表に載ることになる。