大飯原発の地震想定「過小評価した可能性」
原子力規制委員会で、前の委員長代理を務めた地震学者の島崎邦彦氏が田中委員長らと面会し、福井県の大飯原発で起きうる地震の想定を過小評価した可能性があるとして、見直すよう提案した。
2014年、原子力規制委員会を退任した島崎元委員は当時、大飯原発で起きうる最大の地震の想定について審査を担当していた。しかし、熊本地震で得られた最新のデータなどを検討したところ、原発の安全審査で使われる従来の計算式では大飯原発など一部の原発で、予測される地震の想定を過小評価する可能性があることが分かったという。
島崎元委員は田中委員長に対して、大飯原発の地震の想定について「もう一度精査した方がいい」と述べて、再評価を提案し、規制委員会は来週、この提案を議論する予定。