岐阜に大雨警報 6年前に氾濫 線状降水帯発生の恐れも
四国や近畿で5月の観測史上最大の雨をもたらした雨雲が、関東や東海地方に流れ込んでいます。各地と中継を結んで現在の様子を伝えます。まずは大雨警報が発表されている岐阜県関市です。
こちらは徐々に雨脚が強くなっています。地面に打ちつけるように雨が降っていたり、時折風が吹くなどしてかなり強い雨が降っているように感じます。
気象台は、岐阜県内では28日夜にかけて、「線状降水帯」が発生し災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があるとして、警戒を呼びかけています。
また現在、岐阜県全域に大雨警報が、飛騨北部に洪水警報が発表されています。
目の前を流れているのが津保川という川なんですが、水は茶色く濁り、ゴーッという音と共にうねるようにしながら流れています。ここ上之保という地区は6年前の豪雨の際、この津保川が氾濫しました。
こちらにある看板には当時の水位が示されていて、道路よりはるかに高い位置まで水があふれかえっていたのがわかります。その影響で道路は冠水し、多くの住宅で浸水被害がありました。
冠水した道路沿いに住む女性にお話を聞くと、「大雨の予報だったので1階のものを2階に上げたり、発電機や避難グッズを準備した。子どもが小さく、いざという時のミルクやオムツが避難所に十分にないかもしれないので、その用意もしている」と話していました。
気象台によりますと29日午後6時までの24時間で降る雨の量は、県内全域で80ミリと予想されています。
むやみな外出は控え、自治体からの情報に気を配り、十分に警戒してください。