熊本城 天守閣3年後に復旧完了へ
一連の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復旧について、熊本市の大西一史市長は、天守閣を3年後に、城全体はおおむね20年以内に完了する考えを明らかにした。
大西市長「熊本城復旧基本計画を2017年度までに策定するとともに、計画策定と並行して着手が可能な部分から復旧工事に早期着手していきたい」
その上で大西市長は、熊本城のシンボルである天守閣については、熊本市でラグビーのワールドカップや女子ハンドボール世界選手権が開かれる、3年後の2019年までに復旧させたいとした。また、櫓(やぐら)や石垣など熊本城全体の復旧については、おおむね20年以内に完了させる考えを明らかにした。
復旧にあたっては「単なる復旧ではなく、熊本城本来の姿に近づける形で復元していきたい」と述べた。
一方、大西市長は、スマートフォンの人気ゲーム「ポケモンGO」に関連して、熊本城の立ち入り規制区域をゲームの対象から外すようメーカーに求めたことに触れ、「熊本城の立ち入り規制区域に入るのは危ないが、すべて排除しようというわけではない。観光や復興支援につながる場所であれば市も協力したい」と理解を示した。