天皇陛下は８日午後３時から「生前退位」をめぐり「お気持ち」を表明される。お気持ち表明の注目点はどこなのか、宮内庁から笛吹雅子記者が伝える。

　お気持ち表明の方法については、テレビを通じて生中継という形も検討された。ある宮内庁幹部は、お年寄りや耳の不自由な人にも内容を分かりやすくするため、陛下が話されている言葉に字幕をつけられるよう、ビデオメッセージの方法を選んだと話している。

　８日のお気持ちは、政治に関与しない立場を考慮し、慎重に何度も練り上げられた表現になっているということだが、いつ頃から、生前に皇太子さまに天皇の位を譲りたいと考えるようになったのか、なぜそう考えるのか、ご自身が大切にされている象徴天皇の務めについて話される中で、強い思いが伝わるものとなる見込み。

　宮内庁は、よく陛下の言葉を聞いていただきたいとしている。