今年父の歳を越えました…日航機墜落31年
520人が亡くなった日航機墜落事故から12日で31年。現場の群馬・上野村では、遺族らが尾根に登った後、慰霊式典で犠牲者の冥福を祈った。
1985年8月12日に墜落した日本航空123便の犠牲者の遺族らは、朝から御巣鷹の尾根を目指して雨で滑りやすくなった山道をゆっくりと登り、慰霊碑に手を合わせて冥福を祈った。事故以来、毎年登っていると話す人もいる一方、遺族の高齢化が進むに連れ、次第に減ってくることも懸念されている。今年は273人の遺族が山に登った。
午後6時からは、麓(ふもと)で追悼式典が開かれ、犠牲者の数と同じ520本のキャンドルに明かりがともされた。そして墜落時刻の午後6時56分にあわせて黙とうがささげられた。
父を亡くした女性(51)「今年は父の(当時の)歳を越えました。私はこれからむかえて、51、52歳と過ごしていくのですが、どういうふうに生きていけるのかなと」
父を亡くした女性(56)「事故の教訓を生かして、今後につなげていくためには、語り継いでいく(ことが必要だと思います)」
520人が亡くなったこの事故は、単独の航空機事故による犠牲者数としては今も世界最悪で、事故の教訓をどのように若い世代へ伝えていくかが課題となっている。