伊方原発3号機、発電再開 一般家庭へ送電
今月12日に再稼働した愛媛県の四国電力・伊方原発3号機は15日、発電を再開させ約5年4か月ぶりに一般家庭への送電を始めた。
伊方原発3号機は今月12日に再稼働し、13日に核分裂が安定した状態で続く「臨界」に達した。四国電力は3号機の原子炉の熱出力を徐々に上げ、15日午前10時に原子炉の熱で発生した蒸気でタービンを回して発電を再開したという。そして、午後2時18分、発電機と送電系統をつなぐ並列操作を行い、一般家庭への送電を開始した。
高松市の四国電力本店の中央給電指令所の監視盤には約5年4か月ぶりに3号機の出力が表示された。
また、15日午後1時36分頃、伊方町で震度2を観測する地震があったが異常やトラブルはなかったという。
伊方原発3号機は今後、今月22日に原子炉の出力を100%の状態にして、来月7日には原子力規制委員会による最終的な検査を受け営業運転を再開する計画。