GPIF年金運用、5兆円超赤字 4~6月
年金の積立金の収益が、今年の4月から6月にかけて5兆円を超えるマイナスになった。
高齢者に年金を支払うための「年金積立金」を債券や株式で運用する公的な組織GPIF(=年金積立金管理運用独立行政法人)は、今年4月から6月の運用状況がマイナス3.88%で、5兆2342億円の赤字だったと発表した。マイナスは2期連続で、年金積立金は129兆7012億円となった。
マイナスの要因についてGPIFは、アメリカの雇用統計がよくなかったことや、イギリスの国民投票が市場予測と異なる結果になったことなどから急激に円高が進むとともに、世界の株式市場が一時的に大きく下落したことなどをあげている。
なお、GPIFは、長期的な観点から運用していて短期的に市場価格が下がっても年金の受給に支障を与えることはないとしている。