台風１２号は鹿児島県の西の海上を北上していて、九州に上陸する恐れもある。台風の強風域に入っている鹿児島県枕崎市から中継。

　台風１２号は「強い勢力」ではなくなったが、引き続き暴風域を伴い北上している。枕崎市は間もなく台風が最接近するとみられる。雨は降ったりやんだりを繰り返していて、風は３日夜よりも強くなっている。海上は白波がたって岩にぶつかり、しぶきをあげている。

　一方、３日に台風の暴風域に入った県内の離島では暴風雨となった。３日昼ごろに暴風域に入った十島村（中之島）では、１時間に１２９．５ミリと５０年に一度の記録的な大雨が降った。また、４７．６メートルの最大瞬間風速を観測した。枕崎市でも４日未明に２５．０メートルの最大瞬間風速が観測されている。

　台風は４日夜遅くにかけて薩摩地方の沿岸を北上する見込みで、今後、鹿児島県では１時間に５０ミリ、２４時間に２００ミリの雨が降ると予想されている。また、鹿児島県の多くの地域には現在、暴風・波浪警報が発表されていて、暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要。