「盛り土」問題 都、空洞の水は雨水と推測
築地市場の移転先の豊洲市場で土壌汚染対策の「盛り土」が行われていなかった問題で、東京都は、地下の空洞にたまっている水は雨水と推測していることが分かった。
豊洲市場で土壌汚染対策のために行ったと説明していた「盛り土」の部分は、現在、地下の空洞となっており、水がたまっている。この水について都は雨水と推測していることが分かった。
豊洲市場は現在、建物の外の工事がまだ終わっていないため、壁をつたって雨水が地下に染み込んでいるのではないかということだが、都は地下の水の安全性についても調べることにしている。
また、地下の水については地下水管理システムの試運転が先月からはじまったばかりで、本格稼働すれば水がたまることもないとみているという。
一方、青果棟など主要な3件の建設工事の入札で、落札率が99.9%だったことが分かった。落札率が高いほど、業者にとっては利益が大きいことになる。この工事では最初の入札が不調に終わり、予定価格を1.6倍の約1040億円に引き上げて落札されていた。都は入札の経緯も、近々設置されるプロジェクトチームで検証することにしている。