富山市議会で相次ぐ不正 6人目の辞職確実
政務活動費の不正発覚が相次ぐ富山市議会で14日、新たに自民党会派の市議が白紙の領収書を使って茶菓子代をだまし取っていたことがわかった。議員は不正を認めていて、15日、辞職願を出す見通し。富山市議会で6人目の辞職が確実に。
富山市議会・自民党の浅名長在ェ門市議(65)は、富山市内の店から白紙でもらった領収書を使って、政務活動費を架空請求し、茶菓子代として1万6000円をだまし取っていた。
収支報告書には、つじつまを合わせるために偽造した市政報告会の案内文書も添付していた。浅名市議は15日、辞職願を出す見通し。
一方、民進党系会派の「民政クラブ」が、会派ぐるみで政務活動費をだまし取っていたとして、14日、高田一郎会長(69)と針山常喜幹事長(70)が辞職願を提出した。
不正に取得した額は2013年度からの3年間だけで2人あわせて1182万円に上る。2人は金を自らの選挙資金や香典などに流用していた。
富山市議会は辞職が相次ぎ、欠員が7人になる見通しで、補欠選挙が確実となった。