辺野古埋め立て訴訟 国側勝訴の判決
沖縄のアメリカ軍普天間基地の辺野古への移設をめぐり、国が沖縄県を訴えた裁判で16日午後2時頃、国側勝訴の判決が言い渡された。
この裁判は、普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の海の埋め立て承認の取り消し処分を、沖縄県の翁長知事が撤回しないのは違法だとして、国が沖縄県を訴えたもの。16日午後2時から福岡高裁那覇支部で判決が言い渡され、多見谷寿郎裁判長は、国側の主張を認め、知事が埋め立て承認の取り消し処分を撤回しない状態は違法だと認定した。
辺野古の埋め立てをめぐり、去年から裁判で争っていた国と沖縄県は、今年3月にいったん和解し、辺野古の工事も中断されているが、国は7月、あらためて県を訴えていた。普天間基地の移設計画をめぐる国と県の争いで司法判断が下されるのは今回が初めて。沖縄県側は判決を不服として、最高裁に上告する方針。