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<中継>辺野古移設めぐる訴訟 国が勝訴

2016年9月16日 15:27
<中継>辺野古移設めぐる訴訟 国が勝訴

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の辺野古への移設をめぐり、国が沖縄県を訴えた裁判で、福岡高裁那覇支部は国側勝訴の判決を言い渡した。裁判所前から佐藤拓記者が伝える。

 16日午後2時半ごろ、県側敗訴の一報が詰めかけた市民に伝えられ、現在、広場で、判決に抗議する集会が開かれていて、参加者が次々に怒りのスピーチを行っている。

 この裁判は、普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の海の埋め立て承認の取り消し処分を、沖縄県の翁長知事が撤回しないのは違法だとして、国が沖縄県を訴えたもの。

 16日の判決で福岡高裁那覇支部の多見谷寿郎裁判長は、翁長知事による埋め立て承認取り消し処分そのものが違法であり、それを撤回していない状態も違法だと認定した。また「普天間基地の被害を除去するには、辺野古を埋め立てするしかなく県全体としては基地負担が軽減される」と指摘し、国の主張を全面的に支持した。

 埋め立て承認取り消しをめぐる最初の司法判断に敗訴したことは、沖縄県側にとって大きな打撃だが、翁長知事は引き続き、あらゆる権限を駆使して、辺野古移設を阻止する構えで、この裁判でも最高裁へ上告して争う方針。