もんじゅの後継?「常陽」内部を単独取材
福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は21日の関係閣僚会議で、廃炉にする方向でとりまとめる見通し。今後、もんじゅに代わって研究を続けるとみられるのが茨城県にある高速実験炉「常陽」だが、日本テレビは21日、その内部を取材した。
茨城県大洗町にある「常陽」は、1977年に運転開始し、「もんじゅ」が建設される前から動いていた実験用の原子炉。もんじゅの完成により中心的な役割を終えたが、高速炉について研究を続けていた。
常陽では2007年に燃料引き抜き装置の事故があり、復旧作業などで現在停止中だが、約160人の職員が維持管理にあたっていた。1970年代に完成した常陽に最新の設備はなく、高速炉研究を実現させるためには新たな設備が必要との声もある。
今後、経産相を中心に立ち上げる新たな会議では、常陽で研究を続ける案や、フランスで計画中の高速炉と共同研究を行う案などを検討するとみられる。