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36年ぶりの爆発的噴火 阿蘇市から中継

2016年10月8日 18:12
36年ぶりの爆発的噴火 阿蘇市から中継

 8日未明、熊本県の阿蘇中岳で36年ぶりの爆発的噴火があり、気象庁は噴火警戒レベルを3に引き上げた。熊本・阿蘇市から伝える。

 気象庁によると、阿蘇中岳第一火口が8日午前1時46分に噴火した。1980年以来の爆発的噴火で、高さ1万1000メートルまで噴煙が上がった。降灰は熊本、大分、愛媛、香川の4県で観測された。

 阿蘇市周辺では広い範囲で火山灰が降り積もり、阿蘇市の中心部は灰色におおわれた。また、道路には4、5センチほどの噴石が多数落ちているのが確認されたところもある。噴石が当たり、車の窓ガラスが割れる被害も出た。

 三連休の初日ということもあり、阿蘇市の宿泊施設はほぼ満室で、温泉街では営業に大きな影響はないとして、1人でも多くの観光客に来てほしいという声があがっている。

 今後の火山活動の見通しについて、専門家は次のように話している。

 阿蘇火山博物館・須藤靖明学術顧問「数か月は小規模な活動は続くかもしれないが、だんだん静かな方向に向かっていくということはこれまでの歴史が示している」

 いまのところ、けが人の情報はない。

 阿蘇火山防災会議協議会は、火口から半径約2キロから4キロ以内への立ち入りを規制している。